制作小話 ~HAGANE WORKS ロボコップ & MODEROID ED-209 編~ (200911) ※PV公開に伴うメイキングの公開の許可を頂きました。
上述のプロモーションビデオにて、ストップモーションアニメの部分をお手伝いした際のかいつまみです。
まずは当該PVと商品へのリンクから御紹介させていただきます。 (サムネイルをクリックするとYouTubeに飛びます。)
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HAGANE WORKS ロボコップ MODEROID ED-209 ◆Amazon.co.jp◆ HAGANE WORKS ロボコップ MODEROID ED-209 撮影作業を横から(58.8MB) ※メインカメラに集中しているので、コマの抜けや被りがあります。 やたら手が映り込んでいるのは横アングル用のカメラのリモコン操作です。 試作品・製品どちらにせよ、前提としてストップモーションアニメの為に作られたものではありません。 ですから強度や状態、そして先方様とも(いっつもすみません… *A* )相談して進めていきます。
未使用テイクでは強度の都合上、逆回しで撮影しました。
当初は開いたホルスター内に手を伸ばして銃を取り出す動作にしましたが、 ギミックとして開く所をしっかり見せたいという要望を頂いたので、 更に補強をしたうえで順撮りでホルスターを開けていきました。
「太ももの海苔巻きは何?」とお思いかもしれませんが、これはパーマセルテープを貼り合わせたベルトです。
直接貼り付けると塗膜へのダメージが心配なので、貼り合わせたものを一巻きしたところで更にテープで留めています。
ではなぜそんなベルトを作ったかというと左足の付け根が応急修理されている状態だったからです。
どうしてもそういう事はありますから、映り込まないカットではがちがちに固めてあります。 歩行シーンでは肝を冷やしつつ、大量の粘着剤を捻じ込んで作業しました。 (勝手に「七面鳥作戦」と呼んでいました。ミスター・ビーンが七面鳥のお腹にキャベツを詰めまくる感じ。)
発砲シーンでは当初、工場での戦闘をモチーフに「背後を撃ち、振り返って上方の敵を撃つ」流れを汲みましたが、
別に敵もいないわけですし、ちょっと間が抜けてしまうのでは?ということで あくまでモチーフにしつつの二連振り向き撃ちの形となりました。 銃火は例によって脱脂綿とマグライトです。 私がアナログで効果をつけるのは、こういう時に見ることができるからというのも一因です。
手持ちのスタンドでどうにかなる重さと関節強度ではなかったので全体を吊り下げて体重を軽くする方法を採りました。
(勝手に「マリオネット作戦」と呼んでいました。どちらかといえば玉掛け作業ですが。) 左右の柱になっているものは昔の動画で使ったレゴ製クリーパー。なんだか昔の仲間が助けに来てくれたようでした。 その下にあるのはギネスビールの缶。 終わったら飲もうと買いつつ、柱の高さを稼ぐのに丁度良かったわけです。
足回りだけのシーンでは上体を外してあります。無事に外せることに気付くまでがちょっと長かったかな…
たびたび支えに使っている青い面があるツマミ付きのものは、 もともと工場勤めだった頃に使っていたダイヤルゲージ用のマグネットベースです。 ツマミを回すと中の磁石が降りるので、検査台で固定してワークの状態を調べたりします。 以前から動画作業で使えそうな気がしていたので個人的に取り寄せました。 角が鋭いので怪我と床の傷には注意。(アクリル板にちょっと傷がついて悲しい)
梁に使っているのは中古のゴルフクラブ。長くて丈夫な棒ということでクローゼットから召喚です。 効果音の為に買っておいたものがここでも役に立ちました。 ここはたまたま右下にデジカメの液晶が映っているので、見比べると面白いかも。 横アングルの撮影はこういったお仕事を頂くようになってから始めたのですが、 完成した動画とはまた違い 横から見るとそれなりに粗く見えるところもあったりして、 どことなく二次元の嘘に近い物を感じなくもないです。 |