制作小話 ~チトセリウム エフェル&アルベラ編~ (201017)

上述のプロモーションビデオにて、ストップモーションアニメの部分をお手伝いした際のかいつまみです。
まずは当該PVと商品へのリンクから御紹介させていただきます。


(サムネイルをクリックするとYouTubeに飛びます。)

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撮影作業を横から(60.7MB)
※メインカメラに集中しているので、コマの抜けや被りがあります。


駆け出す猫のカット。地上置きではピンセットを使う事になるので塗膜への影響が怖く、
床面の映り込みの影響も強くなります。1コマ単位での調整は避けられないので、
どうせ編集するなら扱いやすい方がいいと判断して空中撮りにしました。


グリーンバックから距離を取れば映り込みを抑えることができます。
これで撮影したコマの位置を1コマずつ調整して素材を作っていきました。
融通は利きますが、この作業の比重が増すと動き作り自体の比重が減ってしまうので悩ましいところです。
猫だっしゅ参考動画(4.7MB)

背景が単色なのもあって途中からの差し替えがやりやすいのは良いですね。
ここの場合、最初の作業以降に跳びと走りを再走して差し替えてあります。

このあたりの猫の動きを撮るにあたって参考にしたのがこの子。(6.1MB)
私が工場を退職する2ヶ月ほど前に、車のバンパーに潜り込んで会社まで着いてきたのを保護した猫です。
通勤もあるし、鳴き声がするものの見つけようもないし、車を停めて家族に連絡しても
父「鳴き声がするって事は生きてるって事だからまあ…大丈夫だろ!」(えええ…)といった感じで、
結局それから会社の上司さんも手伝ってくれて保護に成功、とても運の良い子なので母が“サチオ”と名付けました。
とはいっても我が家では動物を飼ったことがなく、飼い続けられる環境でもなかったので、
近所の動物病院さんに里親募集の貼り紙をさせていただき、
最終的にはちょうど、私の出勤が終わる1日前後のところで隣町に里親さんが見つかったのでした。


話を戻しつつ、手を引っ張り上げるカットについて。かなり角度を強調した構図なので、腕だけ、あるいは上半身のみでの撮影となりました。
当初、繋ぎ手では力のかかり方的に不自然かも?と判断して開き手のままで作業しましたが、
ここはやはり手を繋ぐのをパーツ込みで見せたい、との事で繋ぎ手になりました。


くるくる回るシーンは構図的に足元を隠せそうだったので、例によってがっつり固定しての作業となりました。
これもグリーンバックでの撮影で、全体の移動は編集で付けていきます。
距離感が掴みにくいので背景が欲しいところですが、独りでやる趣味枠とは違いますのでいい加減に慣れないといけません。
ちなみにエフェル(白い子)の胴体の関節が一時的に脆い状態だったので、
胸郭の裏側にひっつき虫をつけまくる「横隔膜作戦」を実行していました。(後々で関節の予備をお送り頂きました)

エフェルの中山道トルネード(4.4MB)
背景が動くとこんな感じですよ~、というイメージをお伝えするために拵えたファイルです。
以前行った中山道の写真を背景にくるくるさせました。
これを見るとお分かりいただけると思いますが、当初は開眼笑顔→閉眼笑顔という流れで、
近付いた時ににっこりさせる形を意図していましたが、順番を逆にしてほしいという要望を頂いたので回転単位で入れ替えました。


左からT1、T2、T3。 開き手の形とそもそもの強度的に指先を合わせ続けるのが厳しそうだったので、
繋ぎ手をソロで使ってみたのがT2。ところがこれでは商人の揉み手に見えかねません。
遊ぶ側ならそれでも面白いのですが、そういうわけにも行きませんから片方を握り手にして開き手で包む形になりました。


六角形の箱が回るシーンについて…これは当初、真上から斜めに降りる予定だったのですが、なんとも良い方法が思い付かずに変更となったところです。
今になってスライディングアームの存在を知ったので、これがあればできたかも…?
とにかく、クレーンショット気味だとカメラの影が入りがちになってしまうので、
箱の裏側に磁石を固定して、アクリル板を挟むように別の磁石で固定。
( 後←[磁石]|アクリル板|[磁石][箱]→前 という感じですね。)
回転軸がズレないように薄いボール紙を貼りつけた上で回転させました。
箱のインレタが剥がれないように、貼り合わせたテープを被せて保護してあります。


箱が開いていくカット。どうにかして映り込みを抑え込もうとする過程の一枚。
このシリーズはキャラクター全体に光沢があるので、どうしても映り込みが強くなってしまいます。
ですから、グリーンバックが映り込むとそこまでゴッソリ抜けてしまうことになります。(2.7MB)
仕方がないのでグレー背景で映り込みの景色をコントロールしつつ、1コマずつ手作業で抜く流れになりました。


上の写真のコピー用紙をどかすとこんな感じ。プレステソフトタワーでした。
やや後ろ向きではありますが、最近の流れに乗り切れないところがあるので
昔に好きだった+興味はあったけど手が出ていなかったものに触れて、
大丈夫だ、好きという感情は死んでないな…という確認をしています。
重ね重ね後ろ向きではありますが、それでも精神衛生は落ち着いた感じになっているので
効果があるならそれも一つのアリなのかなと思ったりしています。
(どっかの対戦車自走砲みたいに後ろ向きの方が速いヤツもいるし…)


映り込みを灰色にしたので、割り切ってスッキリとしたセッティングになりました。
チトセリウムの箱は幸いにも直線的な形状なので、切り抜き作業の負荷は軽いほうですね。


目を覚ますカットにて。こういった細かいところではピンセットを使います。
塗膜へのダメージを極力避ける為にピンセットの先を保護してありますが、
これはこれで滑りが発生するので完全ではありません。


ちなみにこのカット、妙にホコリが付いていたので嘆きながらの全コマ手修正となりました。
予め作業の前にタミヤの静電気防止ブラシでホコリを払い、
手汗を抑える塩化アルミニウム水溶液も塗るのですが、
それ以上の発汗とそれに食いつくホコリとは、常に静かな戦いが繰り広げられています。

おまけのぜんまい(3.8MB)

(20/10/21追記)
PV撮影後に時間があったので、デコマスをお戻しする前に撮っていた写真を掲載しました。
※製品版では仕様が異なる可能性がありますので御留意ください。



















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